読解力をつける訓練は筋トレのようなもの

心構え

国語に限ったことではないかと思います。

国語の授業も担当しているので、あらかじめ文章を読んで問題を解いておくのですが、つくづく思うのが、「読んで探してを繰り返してるだけ」だなと。

もちろん、ある程度できてしまう立場だからそういう見方ができるのかもしれません。

でも本当にそう。

本文中から15字で抜き出しなさい。

読む→探す→見つける→書く

どのような気持ちが読み取れますか。次のアイウエから選びなさい。

読む→探す→見つける→書く

これの繰り返し。

少しテクニックのいるものがあったとしても、誰がやってもできるようになりますよ。

たくさん生徒を見てると元々得意な子もいますね。

ただ、苦手な子にとっては読み進めて、見つけるスピードは訓練でしょうね。

多読しかないのでは?と思います。

毎日文章を読むことから始めましょう。筋トレやランニングと同じです。

少しの量でいいので毎日継続しましょう。

1日2日で筋肉がつかないように、時間はかかりますよ。

根拠をもって回答すること

ついでに言いたいこと。

アイウエから選択しなさい。だって、結局選択することになる根拠を文章を読んで見つけ出す作業です。

この「根拠(ルール)に基づいて、ルール違反をしないように解答していく」ことは、どの教科においても同じです。

これができないと何もできるようにはなりません。

いつまでたっても、Are you play soccer? とか書くんです。

英語が苦手なんです、数学が苦手なんです。ではないことが多いです。

「ルール違反をしないように慎重に正しく進めていく」訓練が足りないんです。それだけとは言い切れませんが。

私は勉強が苦手な生徒ほど「なぜ?」と聞きます。

その回答の根拠を自分の言葉で述べさせます。

合ってるかどうかは関係ないです。というかその段階にない。

1問1問根拠を持って回答しないと勉強なんて時間の無駄です。

なぜ are なのか、なぜ do なのか混乱するのはもっと手前のルールをしっかり身につけるという段階に抜けがあります。

ここが改善されない限り、勉強はできるようになりません。

「ルール違反をするな」この言葉をよく使います。

この段階だと埋めてはいるけれども、無茶苦茶な答えを書いていたりします。

考えてないことが多い。考えるということがなんなのかすらわかっていない場合もあります。

ルール違反しないように注意しながら進めていれば、わからない問題は埋まらないはずなんです。

テストでは、「わからなくても何か書け」は正しいですよ。適当にでも埋めていれば、もしかしたら1点になるかもしれない。

でも、それはその1回で勝負が決まってしまう本番だからであって、普段はダメだと考えています。それは勉強していることにはならない。

適当に埋めてやった感味わってたらダメ。シャーペンの芯が無駄です。

それならさっさと聞きなさいと。時間がもったいないから。

普段の勉強では、ルール違反さえしていなければ、とりあえずは良しと考えています。

「もっと考えなさい」この言葉はあまり使いません。

ルールに基づいて論理を展開していくことが、いわゆる「考える」ということだと思うのですが、ルール違反さえしていなければ、自然とその力がつくはずだからです。

もちろん粘って粘って考え抜くことも大事な勉強ではあるんですが、その段階の勉強をするなんて受験直前期とかそれくらいの時期の話。

「なぜ?」と自分に聞きながら勉強していってほしいです。

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